Talend Open Studioのコード(ルーチン)の使い方

Talend Open Studioコード(ルーチン)の使い方についてご説明します。この記事は、Talend Open Studio for Data Integration v5.4.2 をベースに作成しています。

この記事で使用するコード(ルーチン)は、過去の以下の記事で作成した「t001_SampleJob」で使用することを想定した内容になっています。このサンプルジョブでは、総務省が提供する「標準地域コード」のCSVファイルを題材にした内容になっています。このジョブの作成方法は以下の記事にてご紹介済みです。是非御覧下さい。
Talend Open Studio で簡単なジョブの作成(前半)
Talend Open Studio で簡単なジョブの作成(後半)

コード(ルーチン)の作成方法については以下の記事でご紹介済みです。是非ご参照下さい。

Talend Open Studio のコード(ルーチン)とは
Talend Open Studioのコード(ルーチン)の新規作成方法
Talend Open Studioのコード(ルーチン)の書き方

コード(ルーチン)は開発者の手によって自由にコーディングできます。かつ、ジョブで利用するコンポーネントが行う処理中に呼び出し実行することができ、開発生産性を高めることができます。コード(ルーチン)を組み込んだジョブの完全体のご説明は別の記事でご紹介します。今回の記事では、コード(ルーチン)が上記の作り方をしていると、ジョブ開発時にどのように参照でき役立つかをご紹介するものです。


まず始めに、過去の記事でもご説明したサンプルジョブ「t001_SampleJob」を開いて下さい。この 「t001_SampleJob」は標準地域コードCSVで読み取ったデータをそのままExcelに出力するだけの処理が実装されています(という前提としています)。

サンプルジョブ t001_SampleJob を開く

サンプルジョブ t001_SampleJob を開く

Javaコーディング中のサジェスト機能からの見え方

1.まず1つ目の例として、コンポーネント内でJavaコードを記述する際の、Eclipse的なサジェスト機能からどのように見えるかをご説明します。Javaコードを簡単に書くにはコンポーネント「tJava」を利用します。Talend Open Studio 画面の右側にあるパレットビューの検索ボックスで「tJava」と入力し検索します。検索結果として tJavaコンポーネント が表示されたら、tJavaコンポーネント をジョブデザインエリアにドラッグ&ドロップして下さい。

コンポーネント tJava の呼び出し

コンポーネント tJava の検索

2.tJavaコンポーネントの配置は余白部分で構いません。ここでは単純にサジェスト機能でのコード(ルーチン)に記載したコメントの見え方を確認することだけが目的です。tJavaコンポーネントをダブルクリックして開き、画面下段の「コンポーネント」タブの「コード」エリアにJavaコードを記載します。

tJavaコンポーネントでJavaコードを書く

tJavaコンポーネントでJavaコードを書く

SampleClass1.<ここまで入力したら[CTRL]+[SPACE]>

3.[CTRL]+[SPACE]でサジェスト機能を起動するのはEclipseの標準的な操作になります。この操作により、画面上には SampleClass1 クラスが持っているメソッドの一覧が表示されるとともに、メソッド「getAreaName」をクリックするとその上にコメントの内容が表示されます。ここまでの内容が表示されたら、メソッドの開発者本人でなくとも使い方は一目瞭然です(もちろんコメントの書き方によりますが)。


Sponsored Link

サジェスト機能で表示されるコード(ルーチン)のコメント

サジェスト機能で表示されるコード(ルーチン)のコメント

4.サジェスト機能で表示されたメソッド「getAreaName」をそのまま選択操作すると、以下の画面の通り、メソッドと引数に引数名が組み込まれたコードが自動補完されます。ここ、まで来れば、引数を書き換えるだけで良いので効率も上がりコーディングミスも減らすことができます。

 

tMapコンポーネント(など)のGUIタイプの式ビルダで利用する場合の見え方

1.サジェスト機能が利用できる場面として、tMapコンポーネント などが持つGUIの「式ビルダ」を利用して、GUIからクラス、メソッドを選択するシーンがあります。tMapコンポーネントはこれまでの記事でご紹介していませんので、今回は表示確認だけを目的としてジョブに追加します。前述の tJavaコンポーネントの時と同様に、パレットビューで tMap と検索し、検索結果として表示された tMapコンポーネントをジョブデザインエリアに配置します。

tMapコンポーネントの検索

tMapコンポーネントの検索

2.配置した tMapコンポーネントをダブルクリックして下さい。tMapマッピングエディタが起動します。

ダブルクリックでtMapエディタの起動

ダブルクリックでtMapエディタの起動

3.tMapのマッピングエディタが起動したら、真ん中の列の Var に1行追加します。Var はこの tMapコンポーネントの中で、入力元などからデータを受け取り値をアウトプットする中間的な変数として扱われます。現時点では、マッピング対象がないので、両サイドの入力元、出力先はなにもマッピングされていなくて問題ありません。Var に1行追加するために、Varの右横にある+ボタンをクリックします。行が1つ追加されたら、[...] の参照ボタンをクリックし式ビルダを起動します。

マッピングエディタでコード(ルーチン)を使ってみる

マッピングエディタでコード(ルーチン)を使ってみる

4.式ビルダでは、Javaコードをフリー入力することもできますが、コード(ルーチン)に登録済みのメソッドを選択式で呼び出すこともできます。下の画面の例では、カテゴリで「SampleClass1」、ファンクションで「getAreaName」の順に選択していくと、一番右の「ヘルプ」には SampleClass1#getAreaNameでコメント記述した内容が表示されることが確認できます。

マッピングエディタの式ビルダでコード(ルーチン)を使用する

マッピングエディタの式ビルダでコード(ルーチン)を使用する

5.カテゴリ、ファンクションでメソッドを選択すると最終的にはその上部の式の入力エリアに反映されます。この場合も tJavaのときと同様に、変数のサンプル値が一緒に書きだされます。もちろん、入力エリアに tJavaのときと同様のコーディングをして、[CTRL]+[SPACE]でサジェスト機能を利用することも可能です。

カテゴリ、ファンクションを選択して式ビルダにメソッドを反映

カテゴリ、ファンクションを選択して式ビルダにメソッドを反映

 

コード(ルーチン)に記述したコメントがどのように参照できるかを確認してきました。統合開発環境では標準的なサジェスト機能による入力補完を上手に使用すれば、むしろ使用しないと効率よく開発できないと言っても過言ではないかもしれません。

以上で、コメントの見え方の確認は終了です。

 


Sponsored Link

関連記事

Talend Open Studioのコード(ルーチン)の新規作成方法

Talend Open Studio でコード(ルーチン)を新規作成する方法についてご紹介します。こ

記事を読む

Talend Open Studioのコード(ルーチン)の書き方

Talend Open Studio でコード(ルーチン)のJavaコードの書き方についてご説明しま

記事を読む

code_01

Talend Open Studio のコード(ルーチン)とは

Talend Open Studio で利用するコード(ルーチン)についてご紹介します。この記事は、

記事を読む

PAGE TOP ↑